3年ゼミ論文構想

表題　性役割意識形成の規定因および実態とのギャップについての構想

第一章　本研究の目的
１．１．問題の所在
近年流動化の傾向にあるとされる、性別分業意識をはじめとした性役割意識であるが、その実態として大きな変化は見られない。未だに意識と実態とのギャップがある理由とは何なのか。

１．２．研究目的
性役割意識形成の規定因および実態とのギャップについて解明する。

１．３．先行研究

先行研究一覧

西藤 栄子, 中川 早苗．1997．「性役割意識とそれを表現する服装イメージとの関連」『繊維機械学会誌』50巻:265-269．日本繊維機械学会

西藤 栄子, 中川 早苗．1996．「男らしい・女らしい服装のイメージの男女間の差異」『繊維機械学会誌』49巻:212-221．日本繊維機械学会

出口 貴嗣,柴田 知已, 佐藤 陽彦．1991．「性役割の形成に注目して : 幼児の生活行動の発達と性差」『The Annals of physiological anthropology』10巻:171-182．日本生理人類学会

東 清和, 鈴木 淳子．1991．「性役割態度研究の展望」『心理学研究』． 62 巻:270-276．日本心理学会

 荒井紀子．1996．「ジェンダーと家庭科教育」『日本家政学会誌』．47巻:617-619．日本家政学会

宇井 美代子,松井 豊, 福富 護．2001．「女子高校生における性役割態度の変化過程」『心理学研究』．72巻:95-103．日本心理学会

西村純子．2001「性別分業意識の多元性とその規定要因 」．『年報社会学論集』．14巻:139-150．関東社会学会

矢島 誠人,柏尾 眞津子,乙井 一貫,土肥 伊都子,箱井 英寿,永野 光朗, 松本 敦．1998．「被服行動におけるクロス・セックス化－男性ファッションの女性化の規定因に関する研究－」『繊維製品消費科学会誌』．39 巻: 723-729日本繊維製品消費科学会

山中大子．2006．「恋愛と被服行動に関する研究--被服による自己形成と他者との関わり (特集 被服の社会心理学的研究) 」『繊維製品消費科学会誌』47巻:640-645.日本繊維製品消費科学会

大山 治彦．1995．「身体の男らしさ・女らしさと自尊感情の関連について」．『家庭社会学研究』7巻:69-79,135．家庭社会学会．

小川洋子．1998．「女性起業とジェンダー――女性企業家のジェンダー意識に関するケース・スタディより」．『社会分析』26巻:165-178．日本社会分析学会．

神林博史．2000．「日本における性役割意識研究の動向と課題」．『社会学研究』68巻:147-168．東北社会学研究会．

渋谷知美．2001．「『フェミニスト男性研究』の視点と構想―日本の男性学および男性研究批判を中心に―」『社会学評論』51巻:447-463．日本社会学会．

高木修監修 大坊郁夫編著．2005．「化粧と衣服の語用論――自己を演出する方法」『現代のエスプリ』454巻:60-69．至文堂

土場学．1998．「ジェンダー研究と解放のパラダイム」．『社会学評論』49巻:302-317．日本社会学会．

稗島武．2005．「レディメイドと身体―女性ファッション誌『アンアン』に見る身体イメージの変遷―」．『社会学評論』56巻:200-213．日本社会学会．

平松隆円．2011．「男性による化粧行動としてのマニキュア塗抹がもたらす感情状態の変化に関する研究」．『佛教大学教育学部学会紀要』10巻:175-181．佛教大学

圓田浩二．1997．「メディアとしての美」．『社会学評論』48巻:32-46．日本社会学会

鈴木由加里．2006．『女は見た目が10割　誰のために化粧をするのか』平凡社．

大坊郁夫　『化粧と衣服の語用論――自己を演出する方法』

大坊郁夫．2001．『化粧行動の社会心理学』北大路書房．

多賀太．2001．『男性のジェンダー形成―<男らしさ>の揺らぎのなかで』．東洋館出版社．

前田和男．2009．『男はなぜ化粧をしたがるのか』集英社．

山口理恵子．2005．「女性アスリートによる『性の商品化』をめぐって―スポーツ規範と『構成的外部』―」『年報社会学論集』18巻:77-88．関東社会学会

矢原隆行．2007．「男性ピンクカラーの社会学―ケア労働の諸相―」

『社会学評論』58巻:343-356．日本社会学会

１．４．仮説

○性役割形成規定因に関して○

「男性・女性の性役割意識は薄れつつある」

→被服、化粧行動のクロス・セックス化や、教育方針の変化などによるもの。

○意識と実態とのギャップに関して○

「従来の労働市場の現存、男性の家事参加に関しての実働意識の嫌悪感によりギャップが生じている」

第二章　方法

大学生のジェンダーと子育て意識・行動に関する調査（2006）

JGSS(年度未定)

を用いて分析する予定です。

以上です。提出が遅れてしまい申し訳ありませんでした。

上村　梨子