2012年8月7日火曜日

10da267h 永井啓介

先日の研究報告会では、社会学的な視点だけでなく、あらゆる角度から興味深い報告を伺うことができました。私がまず感じたのは、やはりメディアを通して入ってくる情報と現地から得たそのままの調査結果では視点が全く違うということでした。テレビなどを通して私たちに伝わる情報は津波や原発事故などの被害が目立つ一部の地域のものが大半を占め、報道されない事による支援の偏りの存在、震災後の治安の悪化による二次的な被害の発生などの事実は自分にとって興味深いもので、報道の在り方というものを再考させられました。
 調査に関しては、震災に伴う人口減少、被害による現地住民の選挙への意識の変化が興味深かったです。復興に生かすために選挙への参加意識が高まっているという認識が今回の調査によって、違った傾向が存在していることに驚きました。やはり、被害によって生じる選挙どころではないという状況、知人友人の被災が投票と負の関係にあることにより動員が低下する、といったような事実は、今回のような細かい調査無しでは分かり得なかったことではないでしょうか。
 震災から時間がたち少しずつ記憶が風化していくことは事実でしょうが、今回のような科学的、社会学的、教育の観点からの調査結果が基になり解決できる様々な課題があるはずだと感じました。

0 件のコメント:

コメントを投稿